作品というもの



まず有名な映画を例にとって1行にまとめてみよう。

・ A.I.
   ロボットが人間になりたいと思って努力したけどダメだった話。
・ ET
   宇宙人と子供達が出合って仲良くなる話。
・ バックトゥーザフィーチャー
   タイムマシンで過去にもどったりする話。
・ ジョーズ
   大きなサメに人間が襲われる話。
・ ターミネーター
   サイボーグが暴れる話。
・ ハムナプトラ
   古代の悪霊が暴れる話。
・ ジュラシックパーク
   恐竜が暴れる話。

多少強引にまとめたせいとはいえ、あの天下のハリウッド映画ですら冷静
に考えてみたら単純明快な話の構成である。
故に、
我々1個人がモノを創る上で、何をいったい複雑怪奇なテーマを構築した
り、新しいものを無理矢理考え出して、無用な苦労をする必要があるのだ
ろうか、と言える。と思う。多分。

そこで話を絵の方に戻してみる。
以前した話で、

「画風は出尽くしている。そこそこ技術を極めても必ず何処かの誰かの既
 存の作品に似てしまう。さりとて、今までに見たことが無いようなもの
 をひねり出せば、それはもはや受け入れ難いとしか言いようの無いぐら
 い妙、と言うかハッキリ言って失敗。嗚呼、いったいどうしたら良いの
 だろう。」

などといったような事を述べていたのだが、
こんな事を言う事自体非常にナンセンスなように思えてきた。

上記の映画の例を見ても分かるように、基本的にはすべて「ありがちな話」
である。それにもかかわらず「全米大ヒットNO.1」になってしまう。
NO.1がいったいいくつあるのかはさておき、(-_-)ノノロ
とにかく観せ方や宣伝の仕方1つでそれぐらいウケるということ。
そして確かに観ればそれなりに感動もする。
たとえどこかで聞いたような話であっても、だ。

これを絵に当てはめた場合、1行にまとめると、
「何時か何処かで見たような画風でも全然オッケー。」
なのである。
ただ、画風がどうこう以前に根本的に絵がデキてなければ、それは描き手
の単なるサボりなので問題外とす。
てな感じで、
オリジナリティーがどうとか、斬新さがなにとか、自分本来の売りという
ものがなにがし、もっと新しさとかが、などと言う系統の批判をする奴は
全員クビ。

嘘。



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