続・ゾンビに追いかけられる夢を見た



 エンペラーだ。
 それは拳銃のスタンド。
 そして、私の手には両手に一丁ずつ。
 これは適している。
 適しているぞ!
 弾は無限発。
 視野に入っている分には弾道のコントロールが可能。
 もしかしたら音も聞こえないかもしれない。
 対ゾンビのスタンドとしてはこれほど適したものはないだろう。
 私は夢の中で狂喜乱舞した。
 しかし、
 数の暴力の前ではあまり意味が無かった。

 以前、木刀を手にしたことがあった。
 剣道をしていた身としてはこれで無敵だと思ったものさ。
 でも、4, 5 体のゾンビを相手にしたところで終わった。
 木刀ごときで頭蓋骨をポカポカ割れるわけでもなく、更にゾンビ
どもと対峙したその状況では剣道の技術もへったくれもなかった。

 そして、拳銃も似たようなものだった。
 相手できる数が増えただけで、大勢のゾンビを迎え撃つにあたっ
て、拳銃ていどでは少しだけ時間をかせげるだけだった。
 何で真正面から立ち向かおうとしたのか、思えば、拳銃がどうこ
うより、あの喜びが一番の死亡原因だ。
 もうダメだ。あきらめが頭をよぎったったそのとき、

 ゾンビの群れの向こう側で爆発音のようなものが鳴り響いた。
 その轟音とともに束になったゾンビが舞いあがる。
 その爆発音はだんだんとこちらに近づいてくる。
 ゾンビを右に左に吹き飛ばしながら近づいて来る。
 土煙りとともに現れた、その正体は、
 ジープに乗った承太郎だった。
 スターププラチナが一撃をぶっ放すごとにゾンビが束単位で吹き
飛んでいく。

 ヤレヤレだぜ、と口で言わずに目でさげすんで私に乗れと合図。

 これが主人公というものか。
 私が後部座席に乗ると、ジープが走り出した。

 その時、突然スピードアップしたゾンビの群れが襲いかかって来た。
 丈太郎は前を向いているので、後ろから跳びかかってくるゾンビ
は私の担当だ。
 だがしかし、
 ムリだ。
 死ぬ。

 そのとき、巨大な氷柱が中空に出現し、ゾンビの群れを分断した。
 2つ、3つ、4つ、5つ、
 次々にゾンビに襲いかかった氷柱は前列のゾンビをせん滅すると
ともに通せんぼをする形になった。

 ジープな何事も無かったかのように走り去る。
 見上げるとペットショップがにぃーっとこちらを見て笑った。

 なんだ、この超撃クールコンビはっっっっっ!!!!

 無敵オブ無敵の組み合わせだろっ。
 なんだ、この二丁拳銃は。カスッ!
 カスッ!カスッ!カスッ!

 一瞬でも無敵だと思った自分が壊滅的に格好悪かった。
 というとこらへんで目が覚めた。



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