芸術作品と漫画とレッテル



 音楽の話でありがちなパターンで、
よく歌謡曲を聞く人はヘビーメタル系の音楽を
「うるさいしちょっと」と顔をしかめるように毛嫌いして、
その逆では、
「あんな軟弱なものを」解ってないな〜ってな風にバカにしたりして、
互いに自分と異なる派閥(?)を批判する場合があるんですが。

 マンガ系と美術系でも似たような事があります。

 1例ですが、
マンガ系は美術系のことを
「堅苦しいし偉そうで訳解らないっていうか馴染めない」
と言い、その逆は、
「一緒に比べないでほしい」
とか。

 本当は「マンガ系」「美術系」とか属性の差別化をしたくないんですが、
話の都合上今回はあえて言葉を分けさせてもらいます。m(_ _)m

 現状ではマンガ系に対する風当たりの方が一方的に悪いように思います。
 世間(特に日本)から見た漫画に対する見解は以下の通り。

1.歴史も浅いし価値が低い。
2.大量生産できるものなので貴重価値がない。
3.子供の観るものである。
4.絵は稚拙で安易な技巧である。
5.名作と呼ばれるものもあるが極々一部である。
6.文化遺産とまでは言えない。
7.とにかく低俗なものである。ダサイ。

「絵画鑑賞が趣味で」とか
「私、油絵をたしなむんですの」
なんて言うとちょっとばかしオシャレで世間体も良いけど、
「趣味はマンガ」とか
「私同人誌創ってるんです」
とはなかなか言えないでしょう。特に面接とかでは。

絶対におかしい!!!

と思うのですが、私は。
 もう日本の社会がそうなってしまってるのだから一人で騒いだところで
見苦しいだけかもしれないけれど、やっぱりちょっと不愉快です。
漫画とゲームで世界をぶっちぎっている日本において、自国内でのそれ等
に対する評価が比較的屈辱的な扱いを受けているものとなっているとい
うのはどういうことなのでしょうか?

 だいたい体裁で絵のことを語る人って絵そのものではなくて、その後ろ
にくっついてくるモノに躍らされてるんであって、いくら知識人面してい
たってよくよく話を聴いてみたらその内容って、、、、
 インテリぶってるわりには、紙の種類すら識別できなかったり、
画材ごとの成分による性質も把握してないし学習しようともしない。
 とか、
 漠然と悪口ばっかり言っても感じ悪いし、よくよく考え直してみたら、
そういったよろしくない「画家’」は別にそんなに多いわけではありません。
 けっこうたまに遭遇するから、イヤなインパクトが強くて自分の頭の中で
占める割合が多くなり、偏見とか先入観になってるとこあるかも。
 まあ、とにかくこの話はおいといて。   (-_-)ノノロ

私は美術系もマンガ系も両方好きなんです、なんかマンガ系の方ばかり
どんなにガンバッていてもないがしろにされるのでこの憤りを〜っ(>_<)
誰かに聴いてほしくて長々と語ってしまったのですが、

逆に不愉快になった方、すみません。
感銘を受けた方、ありがとう。

いつか履歴書にマンガと書いて認められる日が来る事を願って。



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