微笑みの美学



人間の脳の中には、ある基本的な形のパターンが何種類か用意されていて、
それ等の組み合わせと照合して、あれやこれや考えたり感じたりするらしい。

さて、
はじめっから用意されているパターンの1つに
「笑顔」
があるのだそうな。
脳内で持っているイメージとしては
(^−^)
↑こんな感じか、

生まれたての赤ちゃんが親の笑顔をみたて笑ったりするのは、
学習したのではなく、遺伝子レベルで細胞が覚えているということだ。

そんな訳で、絵を描くにしても登場人物の顔は笑ってる方が
好感を持てるケースが多い。

もっとも気色悪い化物が奇怪な笑みを浮かべてこちらを見ていたら
たまったもんではないが、
ここで言う「微笑み」からはとりあえずそういうもの外しておいてほしい。

疲れた時、やさしくなれない時、意地悪したくなった時、などに
こちらに微笑みかけている絵を観たら幾分心がなごんだ
ということは良くあるのではないだろうか。

笑う角には福来たるともいうが、
以前、実験で某病院が数名の患者さんを吉本新喜劇につれてくなどして
病気の治り具合をしらべたところ、回復が思いのほかはやくなったとか。
なにやら、そういったプラスの感情は体の調子をよくするらしい。
ブラシーボ効果ってやつ?

上記の実験は微笑みの図を鑑賞するという点からは脱線しているように
思われるかもしれないが、じつはそうではない。
声に出して自らが笑うというほどの動作を伴った笑いではなくとも、
微笑みの絵を見た人は心の中で共鳴して一緒に微笑んでしまうのである。
たとえ意識していなくとも、だ。
つられて微笑んでしまってるのである。

そういう絵が飾ってあるだけで、部屋が明るくなったように感じるのも、
デスクトップに貼り付けているだけで、
嬉しいことがあった後のような感触を抱いてしまうのも、
微笑みの白魔法にかかってしまってるのである。

本当に心の中のわだかまりや邪悪を払い落とすのは、
説教や理屈などではなく
最高の笑顔ひとつなのかもしれない。
どんなに神聖な「ナニか」もこれにはかなうまい。

ってなことで
「そんな絵が描けたらイイな〜」とか「描けるようにガンバロ〜」とか
思ったりもするのであった。



(−_−)も?



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