平均的日本男性が許される創作活動の制約 |
というわけで、成功確立と失敗した場合の事後対策を十分吟味し たうえで平均的日本男性が許され得る創作活動の制約を考えてみた 場合、切ない選択肢が1つだけ残されています。それは、 失敗しても大丈夫な活動に従事する。 つまり、ささやかな趣味の同人活動です。同人活動といってもな めてはいけません、あくまで「ささやかな」という修飾詞が付く 「趣味の」同人活動です。間違っても「本気の」とか「職人の」同 人活動ではありません。 いえ、随分弱気な私ですが、私だってそういう時もあるのです。 前回からの話を引っ張っているのです。(-"-) そうそう、選択肢といえば、いっそのことデジタル起業してみる、 という道もあるように見えます。 デジタル創作物だから在庫も土地も人も設備も大して抱えなくて 良いので、最悪失敗してもダメージは軽いと思われがちでしょうが、 いえ、実際私もそう思いましたが、ここには軌道に乗るまでの生活 費はどこから出るんだ、という問題が忘れ去られがちです。 例えば、約300万円で1年生活するとして、軌道に乗るまで1 年かかったら300万円、3年なら約1000万円です。つまり、 それがダメージです。十分な蓄えが有るか、起業した瞬間に充実し た売上を得ることが確約されていない限り実行に移すのは不可能で す。だから平均的な日本男性はなかなかこれを選択できません。 さて、同人活動に割ける時間ですが、あくまで「平均的」な日本 男性ということですので、だいたいは自分で働き生計を立て、サー ビス残業があり、会社の付き合いがあり、既婚者なら嫁と子供の面 倒を見、学生なら学校以外に宿題やバイトなどがあるでしょう。恋 愛は無しとします。色々考えると随分複雑になりそうです。なので とりあえず以下の資料を目安にしましょう。 −−− 27.18時間。 30代 18.69時間。 40代 17.53時間。 これは郵政省が発表した、国民が1週間でテレビを見ている平均 時間です。 1行目が国民全体の平均。2、3行目が見ての通り。 様々な生活事情があるでしょうが、テレビ見る時間があるならそ れぐらいなんとかなるでしょう、ということでこの数字を引き合い に出してみました。 土日が含まれるので多少のブレはあるでしょうが、テレビを一切 見ないで創作に没頭したら、我々おやぢでも1日平均2時間半ぐら いあるようです。 しかし、テレビなら何も考えず「見てるだけでいい」けど創作活 動は頭脳を酷使するから無理。年齢とともに疲れやすくなっている ので苦しい。という意見もあるかもしれません。 たしかに、仕事その他のストレスで疲れ果て、心身ともに擦り切 れた状態での2時間半ですので、非情に質の悪い2時間半と言えま す。が、まだこの世代には気合という概念が残っています。だから 気合でなんとかしましょう。(→自爆、或いは自縛) なんて、書けば書くほど切なくなりますな。(´д`) テレビも見たいしゲームもしたい。 一時的に徹夜とかは出来るけど、恒常的には避けるべき。社会人 の常識として。むむむ。 創作系の最大の悩みの1つとして「時間が無い」というのは動か せないんだなぁ。 |
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