ゾンビについてひとくさり



 少し思ったことなんかをつれづれと書き記しておきます。


【ゾンビの原因】

 バイオハザードの影響でウィルス型がメジャーになりつつあるが、
薬品、細菌、呪い、悪魔、寄生虫、など様々。
 意外とオカルトではなくSFな設定に落ち着きがち。
 確か、本家ロメロ監督の作品では原因は究明されていない。
 原因は究明されない方が良いと思う。

 オカルトとなると、壮大な魔力が必要になることから、一個人や
集団の力では無理がある。
 西洋圏ということからも悪魔が根源になる方が説明もスムーズだ
が、それはそれで、しまいには悪魔と戦うみたいな構図が見え隠れ
して別物になってしまう恐れがある。
 そうなると、吸血鬼や狼男のおまけだった時代に逆戻りだ。それ
はダメ。

 全く原因不明の自然現象というのが今のところしっくりくると感
じる。
 悪魔やモンスターのようなものの悪意や意志が働くのではなくて、
まったく何の考えも無い、新しい物理法則を伴った自然現象としか
言いようのないもの。それが良い。

 ハリウッドではオカルトに理由付けや科学的説明をつけようとす
る嫌いがある。
 こういうのは、説明のつかないもので良いのだ。
 ある程度のルールや法則性は無いと、物語が容易に破たんしてし
まうので、多少の研究は良いと思うのだけれど、何もかも解析でき
た体裁にしてしまうと興ざめしてサッパリである。
 不条理で理解不能、抗う糸口が無いから怖いということもホラー
では重要。
 なので、
 ゾンビ映画は欲求不満解消映画とさえ言われるぐらい、とりあえ
ずの対処法が楽しく論じられる設定なので、それ以上は深く追求し
なくても良いと思う。
 答えなしも答えということで。


【歩くゾンビの場合、最初のパンデミックに無理がある】

 生き残った少数の人がそこそこ生き延びれるのに、人間側が圧倒的
大多数の段階で制圧される道理が無い。
 恐怖心でパニクったからあれよあれよという間に広がりました、だ
けではだいぶん強引な気がするのは私だけだろうか。

 最初は噛まれたりすることによる感染ではなく、ある日突然変身が
開始された。また、それには個人差があり、最初の変身を免れるもの
も少数いた。という設定はどうだろうか。

 じゃないと、離れ小島などの隔離された環境ではパンデミックに巻
き込まれにくいし、週末が訪れない場所がけっこうできてしまうので
はないだろうか。

 という提案。

 ただ、最近では空気感染するケースもあるようだ。


 【みんなの行動が間抜けすぎるのも一理ある】

 事態を打開できるようなスーパーな人たちばかりだと、物語がホ
ラーではなくただのアクションになってしまうという制作上の都合
は有りだと思う。

 あくまで物語は、そういう環境に陥ったときの人間劇を見せたい
のであって、現象そのものの検証がテーマではない。
 いろんな切り口がある中で、面白そうな1面を視聴者に提供して
いるにすぎない。

 ただ、エリート集団が迅速に物語を解決していく物語があっても
面白いかもしれないという可能性は捨てられない。
 いや、それは無いか。


【時間が経つと腐敗が進んで全滅するのでは】

 これは作品によって様々。
 一見腐敗しているようだけど、良く見ると外傷であったりするこ
ともある。
 ロメロ監督シリーズは数年経ってもゾンビは動いているので、腐
り果てたり干からびたりはない様子。
 バイオハザードのTウィルスは細胞増殖のバランスが崩れて腐敗し
た感じになる。
 28シリーズは日数がたったら腐敗するより先に餓死。
 バタリアンシリーズは墓の中の死体まで蘇るので、むしろ別の生
命体に生まれ変わったと言うべき。
 アンデッド、不死という現象なので、細胞の1つ1つは生きても
ないし死んでもいないということから、腐って無くなることは無い
とするのが妥当だと考えられる。


 いじょ。

 いや、つづくような気がします




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